「2007年問題」の背景
「団塊の世代」が最近クローズアップしているひとつの理由は「2007年問題」、つまり2007年(実はもう始まっているのだが…)から3年間で1000万人近いカイシャインが定年退職を迎える事だ。
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今まで企業を支えて来た「暗黙知」と言われるノウハウ、熟練技術等が消える。
A
大量の労働力の引退と少子化で労働力不足が起きる。
B
地域社会が急速に高齢化し対策が必要。年金負担の増大。
C
大量の中高年失業者の発生。
D
消費社会に大幅な変動が起きる。
等々の現象が起きると予測されている。
先月、書いた様に私自身1946年生まれ、正確にはプレ団塊の世代…であるが、幼稚園から常に「多過ぎる世代」と言われ小学校もそれまで4クラスが我々の年から6クラス。確かクラス60人近くいた記憶がある。この頃から進学熱も急速に高まり大学でも狭い思いをし、その反動か我々世代とその前後が「全共闘運動」を盛り上げた。
カイシャに入るとまた「多過ぎる世代」と退職まで言われ続けた、空前の自動車ブームもあり、我々の年次とその前の年次はそれまでの数の3倍近くが採用された。以来「あんた達は本来本社に居てはならない人材」とまで陰口ならぬ正面切って他部門の管理職に言われた事もある。
管理職に成ればなったで、「石を投げれば管理職に当たる…」とまで言われ、昨今の不況では「大量の中高年管理職の高い人件費が重荷…」となる。定年になれば今度は年金資金不足で受給の先送り…。
いやはや、何とも哀しく大変な世代なのだ!
しかし、現在の大企業の基幹システムを構築したのは「団塊の世代」と言うのが象徴しているように、(確かにこの頃から文系の大卒社員が大量に情報システム部門に配属された)様々な分野で日本経済の躍進とバブル構築にも貢献してきた事は確かである。それと「全共闘」「ビートルズ」「ローリングストーンズ」等々のエネルギーで象徴される様に、今までの「定年退職者」とは一味違ったエネルギッシュな「中高年集団」なのだ。
これから起こすぞ!「団塊の世代」の反乱